あさみた夢は忘れない

30代子持ち仕事あり女性方向模索中雑記ブログ

おばさまになりたい

昨日の地下鉄にて、感銘を受けた話。おばさまブラボー、私も早くあんなおばさまになりたいと思った話。

帰宅時間帯でそこそこ混んでる車内。私は時間内の保育園お迎えを達成すべく秒単位で行動を計算していました。この電車が時間通りに最寄り駅について自転車で急げば、ぎりぎり延長保育にならないかも!ご飯は冷凍の鮭と、冷蔵庫の豆腐と、、、とあれこれ考えつつ座ってました。
(一分でも過ぎて延長保育になると支払い発生するので)

他の人たちも仕事終わりでお疲れの雰囲気です。そりゃそうだ。梅雨始まりの木曜日夕方だもの。

そんな中、おい!と低い怒声。私の斜め前に立っている二人です。

男性A:鞄が当たってるんだよ!わざとだろう?
男性B:そっちがぶつけてきたんだろ?
男性A:はあ?これだけ混んでるんだからちょっと当たるくらい仕方ないだろうが!
男性B:ちょっとじゃないだろ、君が何回もぶつけてきたでしょ。
男性A:お前がしつこく押してくるからだろ!

東京電車あるあるですね。
喧嘩するおじさんたちの登場です。
最初から喧嘩越しの中年男性ふたり。見たところ、スーツに肩掛けタイプの大きなビジネスバッグだから2人とも営業系と推測しました。
仕事で会ったらきっとお互い丁寧に名刺交換して、礼儀正しく話すであろう成人男性が、鞄が触れたか触れないかで声を荒げて争う姿は情けなく醜く悲しい。
そして周りは無用のストレスを受けて迷惑きわまりない。

男性A:次で降りようぜ
男性B:降りねえよ
男性A:はっきりさせてやる

さらにヒートアップ!
そのとき、私の隣の50代後半と思しき身なりの良い女性が、はっきりと発話したのです。

おばさま:もうそのへんで。周りの皆さんもいらっしゃいますし、ね。

カッコイイ!

男性B:俺が降りるわ
と恐らく車両移動し、一件落着。
と思いきや、残った男性Aが、おばさまに対しくどくど弁解をはじめました。さらに怒りの矛先の対象がいきなりいなくなったため、あろうことか仲裁のおばさまに捨て台詞。

男性A:内情を知らないくせに、偉そうに口出すんじゃねえ!
(内情なんか誰も知らんがな…)

おばさまは落ち着き払ってあしらい、男性Aは退散。
いや、退散しようとするも混んだ車内で身動きとれず、二歩くらいおばさまから離れただけ。

ともあれ、車内に平和が戻った!おばさまブラボー!勇者!

おばさま、というところが大事なんだろう。
こどもや若い女性では舐められる、男性だと三つ巴になる。けれど、年を重ね貫録があり、なおかつ上品な女性の仲裁に、たいていの男性は逆らいにくい。

社会には一定の割合でおばさまが必要なのだ。素晴らしい。
私もああなりたい。アンチエイジングに関心はないけれど、積極的におばさんになりたいとも思っていなかったが、あのようなおばさまならば!

思わずおばさまに
ありがとうございました。
とお礼を述べて電車を後にしました。

おしまい。
(保育園お迎えは30秒前に間に合いました)