あさみた夢は忘れない

30代子持ち仕事あり女性方向模索中雑記ブログ

映画『ブレイド・マスター』


こんばんは、にわか張震迷のあさみです。

ブレイド・マスター』は、明代末期、錦衣衛と呼ばれる秘密警察が活躍する古装アクション映画。
と思いきや、義兄弟の契りを交わした三人の男たちが、各々の事情と権力者の思惑にがんじがらめになり、やがて悲劇を迎える義兄弟ものを合体させてます。
義兄弟ものは、中華圏で根強い人気があるようですね。三国志に始まり、香港ノワールもの、最近だと『天堂口』もそう。
私の感覚からすると、盃を交わしたからといって、血よりも濃い絆が結ばれるとは到底思えないのですが、とにかく中華映画はその前提で進みます。
人治主義的でコネが重要な社会ならではなのかしら。

主演は台湾出身の中華俳優、張震

張震ファンの方には、まずもってたいへんおすすめの映画です。
度胸もあって、腕も立つ、頭も切れる次男役。眉間に刻んだ皺が色っぽい。
兄と弟もがんばってるのですが、見せ場はほとんど全て張震が持っていきます。(特に兄はかわいそう)
『グランド・マスター』(マスターばかりで区別がつかぬ)で鍛えた身のこなし、バストアップでこちらにはっしと向けられる目線。
いいですねー。

張震、子供の頃の堂々たる主役ぶりもさることながら(『クーリンチェ少年殺人事件』)、若いときも背中や腕がたいへん素敵でしたが(『カップルズ  』!)、40歳前後から大人っぽくなって、ぐっと色気が増しました。

映画としては、色々突っ込みどころが多く、それも楽しんでしまおうとするB級映画の範疇かもしれません。
張震が叩き切ったはずの厳家の若様の手首が、拷問から助け出される場面ではしっかり生えてる!
ヒロインの劉詩詩、足ならともかく肩を怪我しているのに、やはり肩を怪我した張震にお姫様抱っこされるのは解せない。
義兄弟が何で義兄弟になったのか描かれないので、そこまで深い絆があるように見えない。
などなど。

全体としては、私はたいへん好きな部類の映画でございました。
前日譚を上映してるので、何とかいきたいなというところ。

おしまい。